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出典 :
WindowsでOracleDBにOracle Instant ClientでODBC接続する - キリウ君が読まないノート Open Database Connectivity - Wikipedia Oracle DB接続ミドルウェアを理解する[PDF]
目次 :

ODBCとは

ODBC(Open Database Connectivity)は、関係データベース管理システム(RDBMS)にアクセスするための共通インタフェース(API)である。
アプリケーション(主にWindows)からデータベースに接続する際に用いられる。

OracleとODBC

Oracleからは、データベース接続用のミドルウェアがアプリケーションプラットフォーム(言語)に合わせて複数リリースされており、ODBCミドルウェアもその一つである。
以前はMicrosoftからもOracleに接続できるODBCドライバがリリースされていたが、現在はサポートされていない。

導入手順(2021.3時点)

Oracle Instant Clientのインストール

注意が必要な点

ODBCミドルウェアを呼び出すアプリケーションと、ミドルウェアのアーキテクチャ(32-bit / 64-bit)を合わせる必要がある。
(OSのアーキテクチャとは必ずしも一致しない点に注意)
例えば、Excel(32-bit)から64-bitのミドルウェアは呼び出せない。

ダウンロード

「Basicパッケージ」と「ODBCパッケージ」の両方をダウンロードする。
また、実行にはVisual Studio 2017再頒布可能パッケージが必要となるため、併せてダウンロードする。
Olacle Instant Client Visual Studio
再頒布可能パッケージ
バージョン19.8.0.0.0 バージョン21.3.0.0.0
Basicパッケージ ODBCパッケージ Basicパッケージ ODBCパッケージ
x86 (32ビット) ダウンロード ダウンロード ダウンロード ダウンロード ダウンロード
x64 (64ビット) ダウンロード ダウンロード ダウンロード ダウンロード ダウンロード

Visual Studio 再頒布可能パッケージのインストール

ダウンロードしたVC_redist.***.exe を実行する。

Oracle Instant Clientの展開

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、内容物を一つのフォルダ(任意)に格納する。
ここでは、C:\oracle\instantclient_19_8 に格納するものとする。

ODBCドライバのインストール

コマンドプロンプトを管理者権限で開き
>cd C:\oracle\instantclient_19_8 >odbc_install.exe JA
を実行する。

tnsnames.ora の作成

tnsnames.ora はOracle DBへの接続情報を保持するテキストファイルである。
ここでは、C:\oracle\instantclient_19_8\network\admin\ 下に以下の内容で作成するものとする。
# データソース名 : PRIME2 # IP : 10.14.14.61 # ポート番号 : 1521 # サービス名 : p2db PRIME2= (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = 10.14.14.61)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVICE_NAME = p2db) ) )

この時点での C:\oracle\instantclient_19_8 の構成

環境変数の設定

環境変数を以下のとおりに設定する。
PATH C:\oracle\instantclient_19_8
NLS_LANG JAPANESE_JAPAN.JA16EUC
TNS_ADMIN C:\oracle\instantclient_19_8\network\admin

ODBCデータソースの設定

  1. 「コントロール パネル」>「すべてのコントロール パネル項目」>「管理ツール」を開き、
    インストールしたInstant Clientが32-bitの場合は「ODBC Data Sources (32-bit)」
    64-bitの場合は「ODBC データ ソース (64 ビット)」を開く。
    以下、操作は共通。

  2. 「ユーザー DSN」タブにて「追加」を押す。

  3. 前手順でインストールした「Oracle in instantclient_19_8」を選択し、「完了」を押す。

  4. 「データソース名」に任意の名称を、「TNSサービス名」に tnsnames.ora で指定したデータソース名を入力し、「接続テスト」を押す。

  5. 「ユーザー名」と「パスワード」を入力し、「OK」を押す。接続に成功すると、その旨が表示される。

  6. 「Oracle ODBCドライバ構成」画面に戻るので、「OK」を押す。
  7. データソースが追加される。